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補充用 使って伸ばす 物の命

 物持ちの良さでは人後に落ちないと自負していたわたしですが、友人の一人に油性マーカー(マジックインキ)を十年以上持たせている人がいて、さすがに負けました!

 これは、インクの詰め替えをしているからなんですが、補充用インクの存在は、友人によると、文房具屋さんでも知らないところがあるそうです。いや、私も恥ずかしながら、知りませんでした。マーカーの本体には「インキ補充可能」の文字が小さく入っているのを見ていたのに、気に留めてなかったのですね。
補充用 使って伸ばす 物の命_f0322969_1310545.jpg インターネットで検索してみると、60ml入りの補充インク(商品名では「インキ」となっています)が定価315円で売られています。色も黒だけでなく、いろいろそろっていて、今までポスターを書くとき、色が出なくてイライラしたことのある人には朗報ですね!

 この商品は、インクだけでなく替え芯もあります。本体も再生ガラスを使っているなど、とてもエコを意識したものでした。

 ついでにほかのメーカーのもの(ゼブラのハイマッキー)を調べてみると、ちゃんと詰め替え用があるし、本体に再生材料をつかうなど、こちらのメーカーもエコを意識した商品作りをしています。

 今まではボールペンの替え芯くらいしか買ったことがなかった私ですが、これからは補充用インクも買おうと思い、近所の大きなホームセンターに行ってみました。文具コーナーが充実しているお店ですが、二軒行って、二軒とも置いてなかったのです。あまり売れていない商品なのでしょうか……。

 公務員の義弟や、会社員のめいたちに聞いてみても、詰め替え用の存在を知りませんでした。せっかくのいい商品が知られていないのはもったいない!

 こういう詰め替え用の商品は、ぜひ学校や市役所などで率先して使ってもらいたいなあと思います。学校新聞やポスターも、今はパソコンを使って印字したりするので、マーカーを使う頻度は下がっていると思いますが、でも一般家庭よりは張り紙を作ることは多いはずです。ぜひ、学校で詰め替え用インクを導入してはどうでしょう。

 マーカーってそんなに高いものではないし、そこで節約しても効果は低いと思う人もいるでしょうが、お金だけの問題ではなく、モノを大切に使う気持ちが広まる一助になるのでは? なんて思ってます。

2009年02月05日
# by akaboshi-ryuu-ego | 2014-04-05 00:00 | もったいない・昔の知恵

夫を変えた魔法瓶の魔法

私は家で仕事をしていますから、冬はたいていストーブがずーっとついています。その上のヤカンには常にお湯が沸いています。
夫を変えた魔法瓶の魔法_f0322969_1314946.jpg このお湯、ただ湯気を出す加湿器として使うだけではもったいない。何かもっと有効利用できないだろうかと、ずっと思っていました。

 「魔法瓶が50個くらいあれば、そのお湯、お風呂に使えるのにね」「置き場所どうすんだよ」というようなバカ話もしていたのですが、ふと、「50個は多すぎるけど、3個くらいならあってもいいんじゃない?」と思いつきました。

それで、3リットルの魔法瓶を二つ、ネットで購入。今まで持っていた2.5リットルの魔法瓶とあわせて8.5リットルの熱湯が保存できるようになりました。

 さて、これで何が起きたか。いや、うちの中のエネルギー革命と言ってもいいくらいの、ものすごい変化が起きました!

 何がすごいって、このお湯をお風呂に入れると早く沸きます! さらにすごいのは、夫が省エネに目覚めたんです!!

 前日まで42度設定で沸かしていたお風呂を、熱湯を入れた日は39度設定にしてみたら、前日には15分かかっていたのにこの日は8分で沸いたのです。外気温によって時間は変わると思いますが、とにかく冬に8分で沸いたことは驚きでした。湯温も、42度設定で沸かしていたときよりも熱いくらいでしたから、今度は38度設定にしようと思っています。ある日は、浴槽の残り湯半分に熱湯を足して沸かしなおししてみたら、これも今まで20分かかっていたものが12分くらいで沸いて、びっくり! 

 「これはガス代がものすごく節約できるはずだ!」と、夫は俄然やる気を出し、「なんだか楽しいなあ」といいながらいそいそ魔法瓶のお湯を運んでいます。今までこんな手間がかかることは大嫌いだった人なのに。これにとどまらず、今までお風呂を沸かしても仕事が佳境に入っていると「後にする」と言って入らなかった人が、沸いたらすぐ入る、という省エネの基本路線を実行するようになり、お風呂のスイッチをすぐ切るようになったのです! 

 「スイッチ入れっぱなしだともったいないよな。すぐ入れば、沸かしなおしのガス代かからないし」などと、今までちまちました省エネが大嫌いだった人間とは思えないような真っ当な言葉が出てくるではありませんか! 魔法瓶を二つ買っただけで夫がこうも変わったとは!

魔法瓶、本当に魔法をかけてくれました。

2009年01月29日

◇   ◇

この記事、「夫を変えた魔法瓶の魔法」の内容に関し、測定結果が正しくないとの指摘をいただきました。お風呂場の外気温などを厳密に計ったうえでのことではないこと、測定に使用した時計が不正確だったことなど、読者の皆様には正確な情報をお伝えできなかったことと思います。お詫びいたします。
# by akaboshi-ryuu-ego | 2014-04-04 12:00 | 省エネ

改めて知った「床は熱泥棒」

改めて知った「床は熱泥棒」_f0322969_12524763.jpg

 ウレタンマットを敷き詰めた結果、この冬は石油ストーブ一台で過ごせそうで、灯油代も節約になりそうという話を前回、紹介しました。しかし、ウレタンマットを強く勧めるのは、暖房費だけの問題ではないのです。

 ウレタンマットのメリット、デメリットはいろいろです。ただ、毎日の快適さが今までと全然違うということは声を大にして言えます。暖房費が浮くという直接的なメリットも嬉しいけれど、足元が冷えないことの快適さは何ものにも変えられません。床の断熱がこれほど快適だったとは、本当に驚きです。

 家の中の熱を奪うのは、窓、玄関だけでなく、実は床も熱泥棒。面積も広いし、かなりの熱が奪われます。床の断熱は暖房効率を上げるうえでとても大事なんです。

 93年に家を建てたとき、旭川出身の夫は、床に北海道並の断熱材を入れてくれと頼んだのに、住宅メーカーから「関東ではそこまで必要ありませんよ」と言われました。しかし、今では関東や九州のビルダーでも床の断熱に力を入れています。それだけ床から奪われる熱を止めることは大切なんです。

 断熱材には、ガラス繊維やウレタン、再生紙を使ったものなど、住宅メーカーの個性によってさまざまです。国産無垢材で分厚い床材の家を取材したことがありますが、冬暖かく、夏ひんやりと、とても快適でした。これはエコ的にとても正しい、うちでもやりたい! と、長い間検討していたのですが、床をやり変えるのは大工事になるしお金もかかるし、やる勇気が出ませんでした。

 次善の策としてのウレタンマットですが、簡単だし、安かったし、暖房費浮いたし、まあ、お金持ちの家には見えないけれどやってよかったと思ってます。

ところで、前回のウレタンマットの話に、家具の処置、猫の爪とぎ対処法について質問が来ました。

 家具を動かすのは面倒なので、テレビ台、仕事机、コピー機などは動かさず、そこだけ残して敷き詰めました。部屋の端には半端な隙間が出来ますから、隙間の大きさを定規で計り、マットを切ってはめ込み、切れ端は家具まわりの半端な隙間にはめ込みました。色が違って見た目はイマイチ。うちは枚数がそろわなかったので二色買ったのです。マットを買うときは色をそろえましょう!

 それから猫は確かにウレタンに爪を引っ掛けて傷を作ってくれます。うちのマットも1ヵ月半であちこちに傷が出来ました。しかし、ぼろぼろになったらその部分だけはずして入れ替えられるのもこのマットのいいところ。取替えるとそれがごみになりますが、カーペット丸ごと交換よりもお得だと思います。また、うちにはちょっとおなかのゆるい猫がいて、時々床に粗相をするのですが、紙でふき取った後、粗相されたマットだけはずして水洗いできるのも便利です。ぜひお試しを!

2009年01月22日
# by akaboshi-ryuu-ego | 2014-04-03 00:00 | 省エネ

この冬は石油ストーブ一台で過ごす

この冬は石油ストーブ一台で過ごす_f0322969_12472412.jpg

 省エネのためには高気密・高断熱ハウスがいい、と聞いてはいるけど、今住んでいる家はそんな高機能の家じゃない。すきま風も入るし断熱材だって薄い。冬の寒さがしんしんと入り込むし……。とお嘆きの方、今すぐ自宅を高断熱の家に変える方法があります! 

 うちで実施したのは家中の床にウレタンのマットを敷くことでした。20畳のリビングダイニング、廊下、玄関、トイレ、仕事場、台所にも敷き詰めました。

 さて、これで何が起きたか。なんと、うちの暖房が、石油ストーブ一台だけですむようになったのです!! しかもリビングの窓から入る日光のおかげで昼間はストーブを消しても大丈夫!

 以前は窓から日光が入っても床が冷たくて、暖房器具は数台必要でした。しかし、今年は床から熱が逃げず、いったん温まった空気が夕方まで保温されるのです。

 ウレタンマット革命以前は、リビングにファンヒーター1台、ダイニングに石油ストーブ1台、仕事場にファンヒーター1台とエアコン1台を使っていたんですよ。それだけ使っても二階はひんやり。それが、今年は、石油ストーブ1台だけで一階は十分暖かだし、しかも二階までほんのり暖かなんです! 今までどれだけの熱が床から奪われていたのか空恐ろしいくらいです。

床がしっかり断熱されると、エアコンの設定温度が低くても暖かく過ごせます。以前は28度にしないと寒く感じていたのが、20度でも十分暖かです。床暖房を入れようかと真剣に考えていたのに、それも無しでOKになりました。

 収支決算は、ウレタンマットが約36畳分で6万円弱。床暖房の費用は数十万円するわけですから、それに比べたら超お得!

 さらに、ウレタンマットを使う前は一缶18リットルの灯油缶を10月後半から12月末までに12缶買っていたのですが、今年は6缶がまだ余っています(10月後半から1月半ばまで)。一冬全部で考えると、ものすごい削減になると思います。

 近所の友人がうちにやってきて、このウレタンマットの暖かさと快適さに驚き、数軒の家が同じマットを買いにホームセンターへ走りました。今まであまり売れなかったマットが急に売れ出して、店の担当者は不思議に思っているはずです。この記事を載せた販促のポスターを作れば、もっと売れるかも。そうすると、日本の冬の暖房で使われるエネルギーはかなり節約できますよね。こうやって日本の省エネ、どんどん進むといいですね!

2009年01月15日
# by akaboshi-ryuu-ego | 2014-04-02 00:00 | 省エネ

エコの成果は光熱費半減

エコの成果は光熱費半減_f0322969_12433241.jpg

みなさん、こんにちは。エコロジストならぬ、エゴロジストの赤星たみこです。
 あえて「エコロジスト」ではなく、エゴロジストと名乗るのは、今までのエコロジーのイメージを変えたいからです。

 エコロジー、地球に優しい、といった言葉には「心のきれいな人が、地球のために自己を犠牲にしてでもやるもの」というイメージがあります。でも、 そんな純真な心をもった大人は、人類のごくわずか。私の周りの大人は、もっと計算ずくで、効率的なエコが好きです。手間ひまかける時間がなくて、よく言え ば合理的。純真な子どものようなエコもいいけれど、私たち大人はもっと打算的に動きましょう。自分のためにうれしいことが大切です。

 例えば、同じ省エネでも、地球温暖化防止のためにやる人と、光熱費が浮くからやる人がいます。地球のためにがんばる人は、「地球温暖化の原因は二 酸化炭素ではない」という意見に接すると落ち込んだり、エコそのものに疑問を持ってしまいますが、家計のためにやっている人はそんなこと気にしません。 「地球温暖化の原因がなんであってもいいじゃん。家計が助かるし、有限の資源である化石燃料をなるべく使わないのは悪いことじゃないよ」と、気持ちがぶれ ないんです。大人エコは、お金を浮かせることも大きな目的です!

 さて、私の家ではこの5年で水道電気ガス灯油代が半減しました。半減と言っても大きいですよ。30万円以上も浮いたのです! うちは事業所なので、水道光熱費は一般家庭より高めで2002年は70万円弱。それが2007年には34万円台に!!

 省エネというと「貧乏臭い」「つらそう」と言って興味を持たない人も多いと思います。実際うちの夫も生態系には興味があっても省エネにはまったく 関心がありませんでしたが、実際に30万以上も減った実績から俄然やる気を出しました。結果が出ると、人間やる気が起きるものなのですね!

 この30万、どうやって削減したのか、これから詳しく説明いたします。簡単に誰でもできること、日曜大工でできること、意外なモノの意外な使い方など、目から鱗、奇想天外なアイディア満載です!
(2009年01月08日)
# by akaboshi-ryuu-ego | 2014-04-01 00:00 | エコ全般


漫画家・エコロジストの赤星たみこが贈るラクチンエコ


by akaboshi-ryuu-ego

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