アロハでスーパークールビズ

と、私が自信満々に断定しているのは、実例があるからです。
実は、このアロハでクールビズ、私の故郷宮崎県では日南市役所がすでに1996年から実施していて、職員の方たちが「半袖は身軽になり、仕事の能率が上がります」とおっしゃっていました。
もともとは、日南市商工観光課が観光PRのために導入したそうですが、仕事の能率も上がるとなって、2004年には市役所の全職員が採り入れたのです。アロハ着用は5月1日から9月末までの期間ですが、暑ければ開始日時にはこだわらず、4月中から開始することもあるそうです。そういう臨機応変さがまたいいですね。省エネ、仕事の効率アップが目的ですから、日付にこだわらず、暑ければ始めるのがクールビズのクールなところです。
★ハワイでは正装
「アロハシャツはリゾートウエアだから、くだけ過ぎているのではないか」、と思う方もいらっしゃるようですが、いえいえ、そんなことはないんですよ。アロハシャツ発祥の地ハワイでは、地味な色合いのものやコットンのしっかりした生地のものもあります。式典や冠婚葬祭にも着る、「ハワイにおける男性の正装」です。
アロハシャツの起源については諸説があり、日本からの移民が作ったという説が有力です。19世紀末から始まったハワイへの移民。故郷を離れるときに、華麗な振袖や小紋の着物も持っていったのでしょうか。美しい模様のついた着物を着る機会もなく、それをほどいてシャツを縫ったのかもしれません。現地の人たちが日本の美しい反物に憧れて、それをシャツにしてくれと頼んだことが起源、という説もあります。
そういう、日本にゆかりあるアロハシャツを官公庁が率先して夏のビジネスウエアに採り入れるのは、歴史的にも意義深いことでは……なんて、ちょっと大げさでしょうか?
今までのクールビズは、ネクタイをはずして襟元を開け、スーツの上着は着用していました。これだと、襟元から多少の熱は排出されますが、ジャケットを着ているので背中の熱が逃げません。しかも、これは私の個人的な感想ではありますが、ノーネクタイでワイシャツの襟を開けているスーツ姿は、かえって「きちんと感」が下がるような気がするのです。それより、最初から開襟シャツとして作られているアロハシャツの方がよほどきちんとして見えるのです。ハワイでは「正装」なんですから、失礼にあたるなどと思わなくてもいいのではないでしょうか。
とにかく、アロハシャツやかりゆしなどの開襟シャツは、高温多湿な日本の夏には最適な衣装だと思います。日本の夏は今や「熱帯」と言ってもいいくらいの気温です。熱帯の気温を乗り切るために、スーパークールビズ、私は応援しています!
2011年06月02日
by akaboshi-ryuu-ego
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| 省エネ
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