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断熱効果で冬夏を快適に

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断熱材が売れすぎて、供給不足だそうです。このニュースを聞きながら、夫が「北海道では当たり前のことだったのになあ」とつぶやきました。

 家は断熱材をしっかり入れると、冬暖かく、夏涼しくすごせます。17年前に家を建てたとき、北海道の義父が「断熱材をたくさん入れなさい。北海道並に入れるといいよ。窓も二重にしなさい」とアドバイスしてくれました。
しかし、当時、私たちが住宅メーカーに尋ねたところ、「関東の寒さならそこまで必要ありませんよ」と言われたのです。そう言われると、お金を追加してまで断熱材を厚くしたり二重窓にしたりする勇気が出ませんでした。当時は二重窓もすごく高かったし……。

 しかし、北海道育ちの夫はどうしても二重窓が諦めきれず、手作りしてしまいました。詳しくは過去の記事、「結露防止に簡単手作り二重窓」 と「5000円で、出窓を手作りの二重窓にする!」をご覧ください。今でこそインナーサッシなど、後付の二重窓が簡単にできるようになりましたが、17年前は手作りしかなかったんですね。

 この二重窓のおかげで、うちでは窓に結露がまったく出なくなりました。(注:うちは関東南部です。寒冷地だとやはりこの手作り二重窓だと密閉度が不完全ですから、結露ゼロというわけにはいかないと思います。)

 また、暖房の効きも良くなり、この手作り二重窓を入れた部屋は、以前はエアコンと石油ファンヒーターを使っていたのに、今では足元用の小さなヒーターだけで暖かく過ごせます。

★北海道なのにツララができない!?

 私たちは窓だけでなく床の断熱も後付けでやりました。「この冬は石油ストーブ一台で過ごす」に書いたように、ウレタンのマットを敷き詰めたのです。

 おかげで私の家は冬とても暖かく過ごせるようになりました。それだけでなく、夏の冷房の効き目もよくなっています。1時間ほど冷房を入れると、ひんやりして、その冷気がなかなか抜けません。断熱材は冬だけでなく夏にも効果を発揮するのです。

 断熱材や二重窓をしっかり入れるように、という義父のアドバイスは、17年前の関東地方ではまだ珍しい感覚でした。しかし、今では関東どころか九州でも二重窓を標準仕様にしている建築メーカーも出てきました。断熱材も昔に比べると厚くなり、今まで入れていなかった場所にも入れるようになっています。これでは全国的に足りなくなるわけですね。

 初めて北海道の夫の実家に行ったのは25年ほど前ですが、そのとき、屋根にツララがないことにびっくりしました。南国宮崎育ちの私は、北国の家にはツララがあるものだと思っていたのです。夫に「昔の家は断熱材が入ってないからツララができるけど、最近の家はできないんだよ」と言われて断熱材の威力にまたびっくり。義父は「ツララが出来るような家は寒くて大変だ。灯油代も莫大にかかるしな」と言って、実はそのときすでに断熱材をしっかり入れることを教えられていました。このアドバイスを聞いていれば、石油高騰の時期にも安く乗り切れたはずなのに……。

 みなさん、家を建てるときは、建築費だけでなく、ランニングコストも考えてくださいね。もう家をお持ちの方も、手作りするという手もありますから、私たちの例もぜひ参考にしてください。冷暖房費を抑えること、イコール、二酸化炭素排出を抑えることになるのですから。

2010年12月09日
by akaboshi-ryuu-ego | 2014-07-09 00:00 | 断熱


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