障子の張り替え、小麦粉糊でラクラク!
2002年に家をリフォームしたとき、フローリングのリビングに障子を入れました。それまではカーテンでしたが、障子にしたら断熱効果がすごく高くなって、窓の結露がほとんどなくなりました。
障子紙は柔らかく光を通すのに、外からは見えないというのも、なかなか嬉しい効果でした。さらに、カーテンを洗う手間を考えたら、障子のほうが断然ラクです。毎日ちょっとハタキをかけていればいいんですから。
「でも障子は張り替えが大変でしょう?」と、よく聞かれるのですが、いえいえ、実はこれもコツがあります。障子は小麦粉糊を使うと、水でぬらすだけでするするとはがれるのでとてもラクなんです。お正月前に障子の張り替えをしようというお宅では、ぜひ小麦粉糊を作ってやってみてください。次に張り替えるときがとてもラクになりますから。
糊の作り方はとても簡単。鍋に水200ccくらい、小麦粉大さじ1くらいを入れてよくかき混ぜ、溶けたら火にかけます。ゆっくり加熱していくととろみがついてきて糊状になったらでき上がり。
糊ができたら障子の紙をはがしますが、ぬらす前にハタキでホコリをよく落としておきましょう。あとで掃除する手間が省けます。
ホコリを落としたら水を含ませたスポンジか雑巾で、障子紙をびしょびしょになるまで湿らせます。5~10分ほど置くと糊がふやけて、端から面白いようにスルスルッとはがれます。化学糊が使われている場合は、もっとたっぷり水をつけて時間も長く取るといいでしょう。化学糊は接着力が強力で、ムリにはがすと桟の木目が紙にくっついてはがれてしまうこともあるので、ゆっくり丁寧にはがしてください。料理用スクレイパー(ゴムベラ)などを使うのもいいでしょう。
紙がはがれたら、ホコリや余分な水分をふき取り、きれいになったところへ糊を付けて行きます。このとき幅の広い刷毛のほうが手早く塗れますから、障子張り用に1つあると便利です。
★たっぷりぬらして一段ずつ
紙を貼るときは、イラストのように桟一段ずつロールを転がして貼っていきます。桟の形がぬれて浮き出ているようであればちゃんとくっつきますが、桟の形が出ていないと紙がはがれてきますので、そこだけ注意してください。桟の形が浮き出て見えるくらい水分の多い糊を使うので、紙が伸びてちょっとたるみます。これがまたいいんですね。乾いたらピンと張りますから。
障子の張り替えの前に、お子さんに破かせてあげるという話をよく聞きます。でも、穴の開いていない障子のほうが一気にスルスルとはがれますから、やっぱり破らせないほうがいいと思います。とにかく、あとがラクチンですからね!
障子を張り替えると、部屋の空気も光もすがすがしく感じます。真っ白な障子紙になると、日ごろズボラな私も、なんとなくしっかりしよう、という気になりますから。さあ、今年は5年ぶりに障子の張替えをしよう! 穴が開いているところに貼っていたガムテープも、今年ははがします!
2010年12月02日
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