壁を冷やせば室温が下がる!

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 尋常ではない今年の暑さ、普段は冷房を使わない人でも今年は使っているという声をよく聞きます。猛暑日が全国で55日観測され、熱帯夜は東京で29日続きました。熱帯夜29日連続というのは、1923年の観測開始以来の最長記録だそうです。

 猛暑日とは最高気温が35度以上、熱帯夜は最低気温が25度以上を基準とするそうですが、そんな熱帯地方のような気温がずっと続くなんて、びっくりです。私が子どもの頃は、宮崎県という南国にもかかわらず、冷房を使わずに過ごせていたんですよ。でも今は、実家のある地域ではほとんどの家に冷房が付いています。使う頻度や時間、設定温度は家によってまちまちですが、とにかく30年前にはなかった冷房がほとんどの家についている、ということに驚きます。

 さて、みなさんは冷房の設定温度を何度にしていますか? チームマイナス6%や、環境省などから推奨されている冷房の設定温度は28度ですが、この設定温度にしたからと言って、部屋が28度になるかというと、それはまた別問題なのです。

★(室温+壁の温度)÷2=体感温度

 ある建築会社の人に聞いたのですが、「(室温+壁の温度)÷2=体感温度」なのだそうです。

 冷房で室温を28度にしたとしても、壁が32度あれば体感温度は(28+32)÷2=30度ということです。確かに、私の家でも直射日光が当たっている壁は暖かく、南向きのリビングは暑くて暑くてとても居られません。

 その建築会社では、断熱材を厚く入れることと、遮熱シートを壁の内側につけることで室内の壁の温度を最大で4度下げたそうです。遮熱シートとはアルミを蒸着させた薄いシートです。この薄いシートが熱を遮るのはなぜだろう? と思って検索すると、「赤外線は物体からは必ず放射されている。高い温度の物体ほど赤外線を強く放射する」という記述を発見しました。つまり、真夏の日差しで熱くなった外壁は、赤外線を大量に発しています。その赤外線が内壁をガンガン暖めているわけですから、それを遮れば壁の温度上昇を抑えることができるのです。

 壁の温度で冷房の効率が変わるらしいということは、姉からも話を聞いていました。姉が仕事から帰ってきたとき、室内が33度でした。そこで、庭の草木に水をまくついでに家の外壁にも水をかけてみたそうです。外壁の掃除も何年もやっていないので、ついでだと思い、ザーザーかけたそうです。20分後、室内は32.9度になり、1時間後には31.9度になったそうです。これは壁の水が蒸発するときに奪われる気化熱のせいだと思っていたのですが、もちろんそれもあるでしょうが、「壁を冷すと室温も効果的に下がる」といういい例だと思います。

 壁の温度を上げないために断熱材や遮熱シートを入れるのは、現代の知恵です。でも、打ち水や、ヨシズを立てかけることでも壁の温度は下がります。こちらは昔ながらの知恵ですね。

 現代の知恵も昔の知恵も両方取り入れて、上手に省エネしたいですね。

2010年09月09日

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by akaboshi-ryuu-ego | 2014-06-26 00:13


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