便利でオシャレな竹細工

台所のザルが竹だという方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。プラスチックや金属のザルに押されて、竹のザルやカゴは一時めっきり減りましたが、こういう生活用品にこそ竹を使うといいのにな、なんて思っています。
私が使っている食器の水切りカゴは、竹でできています。私の出身地、宮崎県日之影町は竹細工の盛んなところで、日之影で竹細工をやっている青年に作ってもらいました。写真のように取っ手が高くなっているのは、お皿を立てて置けるように、です。
それから、これはオリジナルのアイデアですが、底面の網目に差し込めるストッパーを作ってもらいました。このストッパーを差し込んでおけば、皿がずれず、きっちり立てて置けます。なかなかいいでしょう? 見た目もステキだし、実用性もバッチリです!
★お手入れは、ちょっと拭くだけ
ところが、台所で使う竹製品は、長く使っているうちにカビて黒ずんでくることがあります。プラスチックやステンレスならそういうこともないのですから、竹製品が敬遠されるのもわからないではありません。
でも、私のこの水切りカゴ、もう5年使っているんですよ。黒ずみはほとんどありません。どうやったかというと、食器を拭いたあとついでにこのカゴも拭いておいただけのことです。あ、毎回やっているわけではないし、夜洗った食器を入れっぱなしにして翌日しまうこともあります。でも、「なるべく」拭くようにして水気を切っておけば、5年使ってもカビで黒ずむことはないのです。
私は食器を拭いた布巾でそのままカゴの水気を拭き取りますが、それが不潔だと思う方もいるでしょう。以前、プラスチックの水きりカゴを使っていたときは、カゴの下の水受けがヌルヌルしていたし、そんな不潔なものを皿を拭いた布巾で拭くのは私も抵抗があります。
が、よく考えると、水切りカゴの下がヌルヌルしていることのほうが不潔ではないでしょうか? 食器を一度入れただけのカゴは不潔ではありません。ヌルヌルもしてないし。食器を拭いたあと、すぐに同じ布巾でサッと拭き、水気を拭いておけばカビも発生せず清潔です。カゴを拭いた布巾はその場でサッと洗って干しています。
他にもうちには大小さまざまな竹のカゴがありますが、使った後、必ずサッと拭くだけで20年以上きれいなままです。それから、修理も出来るのがまた嬉しいですね。日之影町にいる友達の家では50年以上前の竹カゴをまだ使っているそうですよ。
竹製品はカビる、黒ずむ、と敬遠せず、「ちょっと拭くだけ」の心遣いをして、使ってみませんか? 竹林はいたるところにありますが、使う人が減ったおかげで伸びすぎ、育ちすぎになっています。竹の生育は早く、どんどん伸びますから、それにあわせてどんどん使うことが出来ます。プラスチックのカゴは壊れたら捨てるしかありませんが、修理ができてオシャレな竹カゴは、もっともっと多くの人に使われてもらいたいなと思っています。
2010年08月19日
by akaboshi-ryuu-ego
| 2014-06-23 00:04
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