悪臭軽減! 年末年始の生ごみ処理法
まず、一番いいのはコンポストですが、これは土のある庭がないとなかなか難しいものです。ベランダコンポストといって、マンションのベランダでやるために、プラスチックの衣装ケースで生ごみを処理する方法もあります。電気で生ごみを乾燥させる機械(生ごみ処理機)もあります。が、衣装ケースを使う方法はちょっとコツが必要です(そのコツはいずれ書きますが)。生ごみ処理機は購入にお金がかかります。
というわけで、お金もかからず、簡単に出来る生ごみ処理の方法を一つお教えいたしましょう。これで生ごみの悪臭を軽減できるはずです。
★乾燥させて、ごみをダイエット
用意するものは、プラスチックのかご、植木鉢の受け皿1枚、新聞紙、洗濯ばさみ、米ぬかです。
(1)かごの底に植木鉢の受け皿を1枚おき、新聞紙を折りたたんで敷く(水分吸着のため)。
その上に新聞紙1枚を広げ、かごの内側に敷く。
(2)1日分の生ごみ(約500グラム)に米ぬかを一つかみ程度加え、サッと混ぜる。
(3)新聞紙でふんわり軽く包み(ぎっちり包まないこと)、虫が入らないよう洗濯ばさみでとめる。
(4)かごに入れたまま軒下など風通しのいいところに吊るし、風乾(風で自然乾燥させること)する。
と、これだけなのですが、生ごみが出るたびに同じように処理し、かごに入れていきます。バケツに生ごみをためていく方式より、断然においがしなくて快適だと思います。
米ぬかを入れる理由は、乳酸菌発酵を促進させるためです。米ぬかには乳酸菌が多く含まれていて、これは好気環境(空気のある場所)、嫌気環境(空気の無い場所)の両方で働く微生物です。普通は、嫌気環境を好む微生物が働くと悪臭を出しますが、これをできるだけ抑えるために、嫌気でも好気でも働く乳酸菌を混ぜるんですね。乳酸菌はにおいがまったくしないかというとそういうわけではなく、ぬか漬けのような発酵臭がして、これは好みが分かれます。
ただし、この方法で風乾した生ごみは1週間ほど置いても、あのイヤ~~~なにおいではなくなりますし、水分が飛ぶと見た目も少なくなり重さも当然減ります。
この方法で乾かした生ごみをコンポストに入れると発酵が早く進み、堆肥を作る方にもお薦めです。
堆肥作りをしていなくても、風乾した生ごみは減量されていますから、普通のごみ収集に出してもOK。びしょぬれの生ごみを燃やすのは焼却炉でより多くのエネルギーを使うので無駄が出ますが、こうやって乾燥させた生ごみは燃やすのも楽だし省エネになります。
軒下に吊るすとカラスにやられるのではないか、という質問を受けたことがありますが、私がやった限りでは、カラスに食われたことはありませんでした。心配な場合は、ベランダに干すとき、ネットなどでガードするといいかもしれません。
年末年始のごみ収集が無い時期、ちょっとやってみる価値はあると思いますよ!
【参考文献】「ふしぎ! 生ごみリサイクル 微生物の力でよい土づくり」著者 福渡和子 / 赤星たみこ
2009年12月10日
by akaboshi-ryuu-ego
| 2014-05-19 00:04
| 掃除関連
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