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黒モノ洗いに“前日溶かし”

★よーく溶かしてシャツ黒々

黒いTシャツや濃紺のジャージを石けんで洗うと、ときどき白い粉っぽいものがスジ状に付着することがあります。私の講演会でもホームページでも、この白い粉に関する質問がよく来ます。正体は石けんの溶け残りか石けんカスですが、特に害があるものでもないし、乾いた後に手でパタパタはたけば落ちるので、私はまったく気にしていませんでした。

 ところがある日、ある方法で洗濯したら、私の黒いTシャツに白い粉がまったく付いてなかったのです! これは本当にびっくり仰天しました!!

 偶然発見したやり方です。ある夜、洗濯をしてから寝ようと、まず洗濯機に水をため、石けんを溶かしました。でも、すごく眠くなって、結局洗濯せずに寝てしまったのです。翌日、洗濯機の中には一晩置いた石けん液が入っています。その石けん液で洗濯しようと、衣類を入れスイッチを入れました。あとは普通に洗濯機で洗い、すすぎ、脱水をしました。そのあとも普通に干して、普通に取り込もうとしたところ……。

 な、なんと!! 私の黒いTシャツが真っ黒ではありませんか! いつもなら白いスジがついていたり、粉っぽいものとか繊維の切れ端っぽいものとか、なんらかのクズが必ず付着していたのに!
黒モノ洗いに“前日溶かし”_f0322969_119168.jpg

 本当に驚きました! なぜ? なぜこんなに美しい洗いあがりいなったの??? 変わったことといえば、石けんを溶かして一晩寝かせただけ……。あっ、これだ! 一晩寝かせたおかげで、石けんがよく溶けたのだと思います。

 よーーーく溶けた石けん液や洗剤液は、雑に溶かした液とは比べ物にならないくらい洗浄力が上がります。泡立ちもよくなります。

★アワアワで洗浄力アップ!

 そういえば、このとき洗濯機のスイッチを入れたら、泡立ちがいつもと違ったのを思い出しました。いつも以上にきめ細かな泡がたっぷり立ったのです。一つ一つの気泡が小さくて、ふんわりと軽い泡ですが、洗濯槽からあふれんばかりにアワアワでした。そういう軽い泡だと、 すすぎも楽で、水が注入されるとスッと消えていくのです。

 石けんユーザーの皆さん、黒い衣類に付着する白い粉、これを撃退するには「前日溶かし」です! それも、今の時期限定ですから、ぜひ明日から、いえ今日からやってみてください。今の時期限定というのは、この暑い時期だからこそ、一晩置いても水が冷たくならないんですね。真冬だと、たとえばお風呂の残り湯を使っている場合、一晩置くと冷たくなってしまいますから。

 この方法、石けんユーザーだけのものではありません。合成洗剤ユーザーの方も、ぜひ一度試してみてください。普通に洗うだけだと、時々ジーンズのポケットから洗剤の粒が出てきたりすることもあるでしょう? それだと洗剤の力が100%生かされてないんです。液体洗剤をお使いの方でも、軽く溶かして、洗濯槽の中で一晩寝かせてから洗濯すると、汚れ落ちがものすごく良くなって、びっくりすると思います。毎回やるのは面倒なら、一週間に一回やってみてください。ホント、衣類がすっきりしますよ!

2011年8月25日
# by akaboshi-ryuu-ego | 2014-08-13 11:03 | 洗濯・石けん

衣類のニオイ、煮洗いで撃退!

Tシャツの脇の下がクサい……。夫が自分のTシャツを手にとって途方に暮れていました。同じように洗濯しているのに、私の衣類は臭わず、夫のものはときどきニオイが出るのです。

 衣類のニオイ、煮洗いで撃退!_f0322969_1101777.jpgふふふ、こんなときは煮洗いです!

 煮洗いとは、読んで字のごとく、煮る洗濯方法です。以前にも布巾の煮洗い方法をご紹介しました。石けんと酸素さんそ系漂白剤を使ったやり方ですが、布巾を真っ白にするには煮洗い、最強です! 塩素系漂白剤だと繊維が傷んで、布巾がすぐにボロボロになってしまうのですが、酸素系漂白剤だと真っ白になるのに繊維の傷みは少なく、長持ちするんですよ。

 さて、この煮洗い、布巾だけでなくニオイの染み付いたTシャツにも有効です。

 普段、乾いているときにはにおわないのに、身につけてちょっと汗をかくと、脇の下あたりから嫌なニオイが立ち上ってくる……。これは繊維の奥に閉じ込められた雑菌臭なんです。衣類を着るとにおいが出ることから、多くの人が「これは自分がクサいんだ……」と思い込むようです。いいえ、あなたがクサいのではありません! あなたの身に付けている衣類から汚れが落ちきっていないだけなんです!

 この汚れをしっかり落とし、殺菌までしてくれるのが煮洗い。やり方は布巾のときと同じです。

★酸素系漂白剤だけでもOK

 ステンレスかホーローの鍋に水と石けんを入れてよく溶かし、そこへ衣類を入れてしばらく煮ます。温まってきた頃に酸素系漂白剤を入れて、さらに煮ます。長時間煮なくても大丈夫。沸騰するまでちゃんと見ていてください。沸騰したら火を止めて、あとは冷めるまで放置します。100度のお湯ですから、化繊のものには使えない技です。木綿のものなら大丈夫。

 水と石けん、酸素系漂白剤の量は、特に決まりはありませんが、石けんは水に溶かして手でかき混ぜたとき泡立てばOK。泡立たないくらい薄い石けん液では意味がありません。

 私は石けんを溶かして衣類をいれ、温まってきた頃に酸素系漂白剤を入れていますが、これも特に決まりはありません。最初から入れてもOK。

 また、石けんを使わず、酸素系漂白剤だけでやっても大丈夫。沸騰させず50度程度に抑えておけば、化繊の衣類もつけ込むことができます。石けんを入れない方が、すすぐときも楽なので、最近は私も酸素系漂白剤だけでつけ込むことが増えてきました。

 不思議なのは、私の衣類はにおわないのになぜ夫のものばかりにおうのか、ということです。ちょっと調べてみたのですが、男性はどうしても女性より皮脂の分泌が多く、衣類に付く汚れが女性より頑固なのだそうです。加えて夫は特に汗っかきですから、汗と皮脂の量が私よりケタ違いに多いというわけです。だから、同じ洗濯方法で私の汚れは落ちても夫の皮脂と汗が落ちきれない、だからニオイが出る、ということだそうです。

 Tシャツにニオイが出てきたら、煮洗いをためしてみてください。煮るのは大変だわ、という方は、バケツに熱湯を入れて酸素系漂白剤でつけ込むだけという、簡単な高温つけ込みという方法もありますよ。

2011年08月18日
# by akaboshi-ryuu-ego | 2014-08-12 00:00 | 石けん・その他

冷蔵庫いらずで冷た~いお茶

冷蔵庫いらずで冷た~いお茶_f0322969_10563019.jpg夏は冷たい麦茶や清涼飲料水をたくさん飲みます。お子さんたちが夏休みで家にいると、冷蔵庫の開け閉めの回数も増えることでしょう。冷蔵庫のドアを開けると庫内の温度が上がり、それを元の温度に戻すために冷蔵庫はフル稼働し、電気を余計に使ってしまいます。

 うちでは飲み物に関してだけでも冷蔵庫の開閉回数を減らそうと、いろんな工夫をしてみました。

 まず第一に、魔法瓶の活用です。魔法瓶と言うと小さいものを思い浮かべる人も多いでしょうが、いわゆるエアーポット、フタを押すとお湯が出てくる2~3リットル入るものが最適です。これに冷たいお茶を作って入れておくと、冷蔵庫をいちいち開けなくてもいつでも冷たいお茶が飲めます。

 冷たいお茶の作り方は以前ご紹介したペットボトルを使ったやり方が簡単です。このときは持ち歩き用に小さなペットボトルで作りましたが、家にいるときは2リットルくらいの大きなペットボトルで作るといいかもしれませんね。

 魔法瓶に氷を一緒に入れておくと、お昼前に作ったお茶を翌朝も冷たく飲めました。氷は小さくなっていましたが、まだ溶けきってはいませんでしたよ! 魔法瓶って、本当に魔法みたい! と感激しました。

★冷凍ペットボトルを活用

 ただ、いくら翌朝までもつとはいえ氷は徐々に溶け、お茶が薄まってしまいます。そこで考えたのが、凍らせたペットボトルを入れるという技です。ペットボトルをそのまま入れられる大きな魔法瓶がうちにはなくて、普通の水差しを使いました。

 写真のように水差しにお茶を作ってある程度冷たくしたら、そこに凍らせたペットボトルを入れます。この場合はペットボトルに水を8~9分目くらい入れて凍らせてください。口まで一杯にいれて凍らせると、膨張して割れる場合があります。

 さて、これだと時間が経ってもお茶が薄まらなくて美味しく飲めるのですが、それだけではありません。私はこの水差しを保冷バッグで包みました。保冷バッグはお店でもらったものの再利用です。最近はケーキなどを買うと保冷バッグに入れてくれる店が増えましたが、これって取っておくとすごく便利なんですよ。

 さらに、保冷バッグだけでなく、発泡スチロールの薄いシートも使って二重構造にしました。そうしたら! 本物の魔法瓶には負けますが、朝作って夜まで冷たさが保たれたんですよ! しかも、時間が経ってもお茶は作りたての濃さ! う~ん、美味い!

 お茶を飲みきった頃にはペットボトルの氷も溶けていますが、また冷凍庫に入れておくと、翌朝お茶を作るとき使えます。水差しの中に直接入れるので、必ず洗ってから入れてください。凍っているとうっかり油断しますが、どんな場合も手洗いはきちんと、しっかり洗ってお茶作りをしてくださいね。

2011年08月11日
# by akaboshi-ryuu-ego | 2014-08-11 00:00 | エコ全般

節電スカーフのニオイ対策

うちの電気料金はこの夏、昨年の同時期と比べて40~50%減になっています。すごい節電だと驚かれるでしょうが、いえ、去年までの冷房の使用時間が長すぎて、普通の家庭と同じ程度にしようとしたら「半減」になったというだけの話です。お恥ずかしい……。

 しかし、故郷・北海道の涼しくて乾燥した夏に順応している夫が、今年の猛暑を本州人や九州人と同じレベルで耐えているのは、特筆に値します。冷房なしでは生きていけないとまで言っていたあの夫がどうやって耐えているのかというと、6月16日の記事でもご紹介した、首に巻くひんやりグッズなどのおかげです。

 特殊高分子ポリマー(吸水樹脂)が入った細長いスカーフで、ぬらすと水を含んでふくらみます。水分がゆっくり蒸発するときに周りの熱を奪うので、ひんやりする時間が長く続く、というものです。

 これは確かに優れもの。このスカーフを首に巻いておくとひんやりして、本当に冷房要らずです! あの冷房大好き人間の夫が冷房をつけずに寝ることができたなんて、結婚以来、初めての快挙でした。

 しかし、好事魔多し、長時間ぬれたものを首にまいていると……。そう、あの嫌な生乾きの臭いがしてくるのです! ぬれていて、体温くらいの温度で、汗や皮脂もくっつくわけですから、雑菌が繁殖するのにすごくいい環境です! もしかしたらこの臭いでスカーフの使用を諦めた人もいるかもしれません。せっかくのひんやりグッズがもったいない……。というわけで、うちではこの臭いを酸素(さんそ)系漂白剤で解消しました。
節電スカーフのニオイ対策_f0322969_10525177.jpg

★酸素系漂白剤でつけこみ除菌

 粉末の酸素系漂白剤を水に溶かし、ひんやりスカーフをつけこみます。私は1時間以上置きました。酸素系漂白剤は塩素系と違って効果が穏やかなのですが、ゆっくり時間をかければ、布地を傷めずに除菌してくれます。布地を傷めないということは、中に入っている高分子ポリマーも傷めないだろうと考えたのです。

 この高分子ポリマーは、おそらくポリアクリル酸ナトリウムを顆粒状にした物ではないかと推測しています。水の沸点(100度)までの耐性はあるという記事も見かけました。しかし、漂白剤への耐性がわからないので、安全策として冷水のままつけこんでみたところ……。

 臭いは完全に取れました! 除菌成功です! よかった!

 でも、これも完璧に乾燥させてから使う方が絶対、次の臭いが少なくなります。でもこの商品、「なかなか乾かない」のが売りです。完全に乾くまで一日以上かかるので、毎日使うには一つだけでは無理です。複数買って、使いまわすことをお勧めします。こう書くとメーカーの回し者のようですが、そうではありません。せっかく冷房を使わなずにひんやりできるので、みんなに快適に使ってほしいと思っているのです。

 そうそう、臭いを酸素系漂白剤で解消させるだけでなく、次に使うときにハッカ油をちょっとつけるとさらにさわやかですよ!

2011年08月04日
# by akaboshi-ryuu-ego | 2014-08-10 00:00 | アルカリ剤・セスキなど

夏にピッタリ、スイカの煮物

夏にピッタリ、スイカの煮物_f0322969_10394666.jpg以前、スイカの皮のカレーを紹介しました(「こちら」をご覧ください)。「スイカレー」と名付けていろんな人にお出ししましたが、みなさんスイカが入っていることに気付かず、でも「コクがあるね!」「まろやかだ!」とご好評いただいています。

 スイカでカレーというと意外性があって受けるし、美味しいし、すごくいい料理なんですが、実はスイカの皮は煮物にするのが一番好きです。スイカを買ってきたらすぐに皮で煮物を作るので、赤い実の方が余るくらいですが、余ったら余ったでシャーベットにするので大丈夫。

 さて、作り方をご紹介しましょう。

 まず、スイカを適当に切って実を食べましょう。皮がたくさん出ます。普通はそれを捨ててしまうわけですが、ああなんてもったいない! この皮が美味しいんです!

 スイカの皮の一番外側の硬い部分だけは、包丁でもピーラーでもいいので薄く剥いてください。カレーなら入っていてもさほど気になりませんが、煮物にするにはちょっと香りがきつすぎるのです。捨てる部分はそれだけ。

 食べ終わったスイカの白い皮には、赤い実も多少付いていますが、これはそのままでOK。赤い実が少し付いているくらいの方が爽やかな甘みが出ます。ひとつ注意してもらいたいのは、歯型が付いていると見た目が悪いので、スプーンを使って食べると、煮物にしたときにきれいです。

★美味しい割合“1・2・3”

 スイカの皮を食べやすい大きさに切り、鍋に入れます。あとは油揚げや椎茸など、普段と同じ煮物の食材を入れて、醤油や砂糖で味をつけて煮るだけです。今回、うちではぬるま湯で戻した高野豆腐を入れました。写真を見てください。赤い部分が少し残っています。でも歯型は付いていませんからね!

 今回の味付けは、酒、みりん、醤油、砂糖、ダシ汁でつけましたが、うちで作る料理の基本的な味付けは、酒:みりん:醤油がほぼ1:2:3、これに砂糖少々、という割合です。酒が大さじ1なら、みりんは大さじ2、醤油が大さじ3です。砂糖はご家庭によって甘口が好き、甘くない味が好きといろいろですから、適当に自分流の味にするといいと思います。あとは干し椎茸や鰹節や昆布でとったダシ汁と合わせて煮るのですが、ダシをとるのが面倒なときはうまみ調味料+水でも大丈夫。

 材料を鍋に入れて、調味料+ダシ汁を加え、柔らかくなるまで煮たらできあがり。今回は高野豆腐だけでしたが、これに椎茸や油揚げ、ひじきなどを組み合わせてもとても美味しくいただけます。シンプルに作って、食べる直前にごま油と一味唐辛子をかけてもいいですね! ほとんど冬瓜で作る煮物と変らない手順だと思いますが、うちでは冬瓜よりも歯ごたえがいいので好評です。

 このスイカの皮、白い部分はほとんどが水分だと思っていましたが、いえいえ、ミネラルや食物繊維が豊富です。体の熱を取る作用もあり、真夏にぴったりの食材です。今年の夏は冷房を控えるお宅も多いことでしょうから、スイカを食べて涼しくすごしてくださいね。

2011年07月28日
# by akaboshi-ryuu-ego | 2014-08-09 00:00 | エコクッキング


漫画家・エコロジストの赤星たみこが贈るラクチンエコ


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