カテゴリ:もったいない・昔の知恵( 18 )

すすぎ水をためて二次利用

f0322969_10271384.jpgうちではため水をさまざまに活用しています。「ため水」というと、大掛かりなため池を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、何のことはない、台所の流しにある洗い桶にたまった水のことです。

 食器を洗うとき、スポンジに石けんをつけて汚れを落とし、それを流水ですすぎますが、その流水を洗い桶にためているのです。難しいことではなく、食器を洗い桶の上ですすぐだけです。

 石けんの泡はすぐに消え、洗い桶にたまった水は泡立ちません。石けんを使わないで、水を飲んだコップを水だけですすぐときもあります。そういうときも洗い桶にためています。布巾を洗ったあとのすすぎ水もためています。

★芝生やプランターの水やりに

 うちではこれを芝生の水やりに使っています。洗い桶には水が4~5リットル入りますが、それだけではもちろん足りません。8~10リットル入るバケツにもためています。

 昼間のカンカン照りのときにまくと、水が太陽で熱せられて熱湯のようになり、植物にかえってよくないと聞いたので、午前中、日光がまだ芝生に当たっていない時間帯か、日が落ちた夕方以降にまいています。朝の台所仕事でたまったすすぎ水はすぐにまき、昼に出たすすぎ水はバケツにためておき、夜の分と一緒にまいています。

 去年までは芝生だけだったのでラクでしたが、今年はプランターのゴーヤもあります。私が作ったのではなく、友だちが「緑のカーテンにするといいよ」と二株くれたのです。

 プランターへの水やりは、あまり汚れた水だと根腐れを起こしやすくなりますから、すすぎ水でも一番きれいなものにしています。例えばちょっと手を洗っただけのすすぎ水とか、油汚れのついていない湯のみや急須を軽くゆすいだだけのものとか。一日分のすすぎ水はけっこうな量で、きれいなものだけでも日によってはバケツに何杯分もあります。その水、一回で捨ててしまうのはもったいないと思うんです。水をまくときにはこういった「一仕事した水」をまく方が心もお財布も痛みません。

★昨日より一滴少なく!

 水道水には、どんなに料金が安い地域でも、手間とお金とエネルギーがかかっています。無駄にせず、最後までしっかり使ってあげたいと思っています。いきなりたくさん節水しなくても、「昨日より一滴少なく使おう」くらいの気持ちがあれば十分。それが365日続けばいいんです。何年も続けば、すごい節水になるはずですから!

 ※最後に注意。合併処理浄化槽をお使いの家では、浄化槽に流れ込む水の量があまりにも少ないのもよくありません。たまにはきれいな水も入れて希釈しないと、汚れ濃度が高くなり、浄化槽の中の微生物に負荷がかかります。何が何でもすすぎ水は全部ためて使うのだ! と張り切りすぎず、たまには普通にすすいで流してもOK。何ごとも無理せず、長続きさせてくださいね。

2011年07月14日
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by akaboshi-ryuu-ego | 2014-08-07 00:00 | もったいない・昔の知恵

漆器の傷、塗らずに直す

f0322969_1821135.jpgうちには漆塗りのテーブルがあります。あるとき、このテーブルに傷をつけられたことがありました。コーヒーの受け皿を引きずったあとがくっきりついたのです。

 このテーブル、もともとは白木の座卓でした。これを知り合いの漆器専門店の方の紹介で、美大の工芸科の先生に漆を塗ってもらったのです。漆は何度も塗り重ねるので、戻ってくるまで半年以上かかりました。そういう手間のかかったテーブルに、戻ってきて数日で傷がついたのです。ものすごくがっかりして、漆器専門店の方に相談すると、すごい修復方法を教えてくれました。

 「漆は柔らかいので、毎日手でなでていると傷が埋まって目立たなくなりますよ」といわれたのです!! ええっ、そんな簡単な方法でこの傷がなくなる!? びっくりして、半信半疑でしたが、とにかく毎日手でやさしくなでてみました。初日は何も変らなかったのですが、日が経つうちに明らかに傷が薄くなってきました。

 実は、傷をつけた人があわててお詫びに来たのですが、二週間くらい経っていたので、傷がほとんど目立たなくなっていたのです。「すごい傷がついたと聞いたのに、こんな薄い傷で大騒ぎしたのか?」と思われたかもしれません。でも、本当に、最初はくっきりついていたんですよ。それが「なでる」という方法で薄くなるなんて、漆は素晴らしいコーティング材です!

★丁寧に扱う「クセ」を育てる

 漆のお椀も、しまいこむより、毎日使って洗ったあとに柔らかい布でやさしくふくことで、しっとりしたツヤが出ます。これもお店で伝授されたことです。私は幸いなことに、こういうことを教えてくれる漆器専門店と知り合うことができました。ここで買ったものは、欠けたり傷ついたときには塗り直しをしてくれます。他のお店でも必ず修理をしてくれるはずです。漆器とはそもそもそういうものなのですから、漆器を買ったら必ず電話番号など控えておいてください。製造元に問い合わせてもいいですね。

 プラスチックのお椀や道具はなかなか壊れませんが、いったん傷つくと修理がききません。ガムテープで補修したプラスチックのお盆を一時使っていたこともありますが、あまりにも情けない見た目に、さすがに数か月使って捨てました。でも漆器なら修理がきくんですよ! 

 漆器は確かに高価です。修理にもお金がかかります。でも、だからこそ大事に扱うようになります。いや、安いものも丁寧に扱うべきなんですが、根がガサツで貧乏性の私は、高いものだと丁寧さに気合が入ります。それで慣れた丁寧さが、安物を使うときにも影響を与えています。漆のテーブルの傷を見てからは食器を引きずらなくなりましたから!

 漆器の需要が伸びることは、日本の伝統工芸の職人さんを支えることになります。さらに、漆を採取するために山に入る人が増えれば、山の保全にもつながります。漆器は修理がきくだけでなく、いろんな面でエコなんだなあと思います。

2011年02月17日
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by akaboshi-ryuu-ego | 2014-07-18 00:00 | もったいない・昔の知恵

漆器のくもり、なぜ?

f0322969_18143861.jpg10年ほど大切に使っている漆器が、どうもくもってきました。それも内側はピカピカなのに、外側だけくもっているんです。なんだか薄皮一枚はりついたようなくもりです。

原因を考えて、ふと思い当たったのは、石けんの濃度です。

うちは台所で合成洗剤ではなく、石けんを使っています。石けんは、ちゃんと泡立つ濃度で使えば素晴らしい洗浄力を発揮してくれます。それさえ守れば、食器はすべてピッカピカになるはずです。ところが漆器がくもった、ということは、漆器と石けんの相性が悪いのでしょうか? いいえ、そんなことはありません。お椀の内側はピカピカなんですから。

 洗い方を思い出すと、内側はスポンジにたっぷり石けんがついた状態でクルクルこすって洗います。外側はそのあとに、内側を洗ったままのスポンジで洗っていたのです。ちょっと石けんを足してあげればよかったのですが、汚れは内側だけで外側はきれいなんだから石けんを足すほどのことはないな、と思ったのでした。つまり、内側は十分な濃度の石けんで洗い、外側はやや薄めの濃度で洗っていた、ということです。

 石けんはたっぷりの泡で洗うと100点満点の洗い上がりになります。が、ちょっと濃度が下がって泡が90%くらいなったとします。洗いあがりが90点になるかというと、これが大違い。濃度がある一定基準をちょっとでも下がると、洗浄力は一気に20点、10点くらいにまで落ち込むのです。つまり、軽い汚れでもたっぷりの泡が必要、ということです。

 さて、原因がわかったので、それ以来、漆のお椀を洗うときは外側もたっぷりの泡で洗うようにしました。だからと言って石けんの消費量が格段に増えるわけではないですが、ほんのちょっと増やしただけで泡がモコモコです。たっぷりの泡で洗うと、くすみも薄くなってきましたよ! 漆器の取扱説明書には「石けんは使わないでください。中性洗剤をお使いください」というものが多くあります。石けんで洗うと漆器がくもってきた、という人は、多分私と同じく、ちょっと少な目の石けんで洗っていたのではないかと思います。石けんは「ちょっと多め」を心がけるのがコツですからね。

★漆器も人も、「ひと手間」で美しく

 それから、洗ったあとに「びわこふきん」で磨いてみました。これは和紡布(わぼうふ)とも呼ばれるデコボコした繊維の布巾です。繊維のデコボコが汚れをかきとってくれるのです。これで毎日磨いているのですが、くすみが取れてツヤが出てきましたよ! この、「洗ったらすぐ拭く」というのも大事です。食べ終わった漆器を水につけておいても大丈夫ですが(本体に傷がないかぎり)、せっかく洗ったらすぐ拭くこと。水滴が乾くとき、白い水アカが残ることがありますから。

 漆器はちょっとした気づかいで、何十年も持ちます。洗ったらすぐに柔らかい布で拭くこと、衝撃に弱いのでぶつけたりしないこと、テーブルの上で引きずらないこと、表面が柔らかいので研磨剤は使わないこと、などです。これを「面倒くさい」と思わないでください。手塩にかけた漆器は、買ったときよりもしっとりした光沢を放ちます。そして、何よりいいのは、ぶつけない、引きずらないということを心がけると、それが美しい所作になるんです。お椀を箸で引っ張るとか、ドスンとテーブルに置くとか、そんなことをしたらせっかくの漆器が傷つきます。もったいないですよね。

2011年02月10日
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by akaboshi-ryuu-ego | 2014-07-17 00:00 | もったいない・昔の知恵

季節をまとう着物生活のススメ

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今年は着物や帯をいくつも買いました。と聞くと、何十万円、何百万円もかかっているような感じがしますよね? ふふふ、私が今年買った着物は、すべてリサイクルもの。一番高いものが2千円でした。あとは百円の帯締め、千円の道行き、5百円のウールの単衣など。総額1万円はかかってないと思います。

 着物にはまってから、洋服をあまり買わなくなりました。今年買った洋服は、家の中でダラダラするときに着るジャージとフリースの上着、Tシャツ1枚くらいだったでしょうか。ちゃんとした場所に着て行くブラウスやスーツなどは、ここ5年くらい全く買っていません。漫画家という職業柄でしょうか、着物で仕事に出かけてもあまりとやかく言われないので、このところ外出はすべて着物にしています。

そもそも、日本の民族衣装の着物を着て仕事するととやかく言われる、という状況がおかしいとは思います。でも、着物は「仕事着にはふさわしくない」とみなしている人がとても多いのは事実。その是非はエコとは違う論点なので、今回は省略します。

 ほぼ毎日着物を着る生活を続けてみて、とても面白かったのは、気候や季節をはっきり感じることができる、ということです。

★夏は涼感、冬は防寒

 今年の夏はものすごく暑かったけれど、その暑さの中、紗や絽の着物で出かけました。最初は自分でも「この暑さの中、着物は無理かも?」と思ったのですが、意外や意外、風があるとTシャツと短パンより快適だということにびっくりしました。確かに無風状態では暑いのですが、風が吹くと襟や袖口、身八つ口から空気がスッと抜けてとても涼しく感じるのです。また、腕や脚に直射日光が当たらないし、ちゃんと汗を吸う素材の襦袢を着ていると、サラサラして生脚を出す短パンより快適だったのです。あ、これは何度も言いますが、風があるときの話です。無風状態では確かにTシャツ短パンのほうがラクです。だから着物のときはうちわや扇子が必需品なんですね。

 寒くなってくると、今度はその空気の入口と出口を閉じれば温かく過ごせます。着物は布を体に巻きつける構造ですから、布が何層にもなっていて、保温効果も高いのだと思います。着物は「季節をまとう衣服である」と言われますが、何度も着ていくうちにそれを実感しました。

 季節感を大事にする着物。ですが、実はそれが着物を難しくしている部分でもあります。私の周りには「着物って着てみたいけど、季節感とか難しいでしょ? いろいろ柄あわせのルールとか難しいし」と言う友達がたくさんいます。私がまだ着物に親しんでいない時期は、その言葉にまったく反論もできなかったし、自分でも「だよねー、着物って難しいよね」と思っていました。

 でも今は違います。着物は着るだけで季節感を「自分で」感じることができるのです。「自分で楽しむ着物」があってもいいではないか、と思います。

 ある呉服屋さんが、「日本全国のタンスで眠っている着物は、1億枚はあるんじゃないか」とおっしゃっていましたが、その着物、ぜひ着てあげてください。まずは来週から。そう、お正月です。気持ちも改まりますよ!

2010年12月24日
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by akaboshi-ryuu-ego | 2014-07-11 00:00 | もったいない・昔の知恵

食べ残しを減らす“7掛けの法則”

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年末年始はパーティの多い時期です。この時期、他人のことなど考えないエゴイストの私でもちょっと心を痛めるのが、食べ残しの食料です。

 ホテルのパーティ会場で手付かずのまま残された料理の数々……。お酒だけちょっと飲んで、結局、外の居酒屋の二次会に行く人々。居酒屋でも料理を大量に注文し、余らせて出てくる……。これを見ていると、「どんだけ無駄なことしているんだ、野菜や肉の生産者の方たちがかわいそうだ」なんて思えてきます。普段、あまり他人や地球のことを考えない私ですら、この時期はそう思うのです。

 ふと、子供の頃を振り返ると、野菜も果物も、昔は旬のものを食べていました。冬にトマトを食べるようになったのは一体いつ頃からだったでしょう? キュウリもナスもキャベツも白菜もイチゴも大根も、一年中あります。「イチゴって、クリスマスケーキにのっているから、12月が旬なんでしょ?」と友達に言われたときには、びっくりしました。私が子供の頃は5月になると店先にイチゴが並び、自分の誕生月なので本当に嬉しい気持ちになったものです。それに練乳をかけて食べるときのワクワク感!

 そういう「旬のものを食べるワクワク感」が、最近はあまりありません。なんだかもったいないと思います。ハウス栽培の野菜は、露地モノ野菜より多くのエネルギーを使って栽培されています。一年中おいしい野菜が食べられるのはありがたいことですが、それを残してしまっては元も子もありません。せっかく作ってもらったハウス野菜、残さず食べないともったいない。

★牛肉1キロには穀物7キロが必要

 それから、肉も残すと非常にもったいないんです。高いから、というだけでなく。鶏肉1キロを生産するのには2キロ、豚肉1キロには4キロ、牛肉1キロには7キロの穀物が必要だそうです。せっかく穀物をたくさん使って生産した肉、これを残すのは本当にもったいないと思いませんか?

 それだけ穀物を使って生産する肉は、「食べるのをやめろ、そうすれば飢餓に悩む地域へ穀物が分配されるのだ」と言う人もいます。確かに、世界中で飢餓に苦しむ人たちは9億人だそうで、逆に肥満の人は16億人もいるのだそうです。肥満になってしまうほど余分に食べず、飢餓国にうまく配分できればいいのですが、それを今すぐできるわけでもなく……。私たちは何をどうすればいいのでしょうか。

 少なくとも私たちに今すぐやれることは、食品廃棄物を出さないよう、注文しすぎない、そして作りすぎないこと。

 農林水産省の2004年の統計によると、食品産業からの食品廃棄物は約1100万トン/年。一般家庭からの調理くず、食べ残し等は約1000万トン/年だそうです。事業系の一般廃棄物が600万トンとのことで、家庭から出る食べ残しの多さに驚きました(注:食品産業から出る食品廃棄物は、約半分が再生利用されています)。

 「食べ残しを出さないこと」、これを今年の忘年会と来年の新年会には実施しようと思います。数年前から自宅で人を呼んで宴会をするときは、人数の7掛け程度の分量を作るようにしています。お店でも人数の7掛けくらいを心がけると、食べ残しが少し減るのではないかと思います。7掛けの法則で気持ちよく宴会してくださいね。

2010年12月16日
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by akaboshi-ryuu-ego | 2014-07-10 00:00 | もったいない・昔の知恵

障子の張り替え、小麦粉糊でラクラク!

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2002年に家をリフォームしたとき、フローリングのリビングに障子を入れました。それまではカーテンでしたが、障子にしたら断熱効果がすごく高くなって、窓の結露がほとんどなくなりました。

障子紙は柔らかく光を通すのに、外からは見えないというのも、なかなか嬉しい効果でした。さらに、カーテンを洗う手間を考えたら、障子のほうが断然ラクです。毎日ちょっとハタキをかけていればいいんですから。

 「でも障子は張り替えが大変でしょう?」と、よく聞かれるのですが、いえいえ、実はこれもコツがあります。障子は小麦粉糊を使うと、水でぬらすだけでするするとはがれるのでとてもラクなんです。お正月前に障子の張り替えをしようというお宅では、ぜひ小麦粉糊を作ってやってみてください。次に張り替えるときがとてもラクになりますから。

 糊の作り方はとても簡単。鍋に水200ccくらい、小麦粉大さじ1くらいを入れてよくかき混ぜ、溶けたら火にかけます。ゆっくり加熱していくととろみがついてきて糊状になったらでき上がり。

 糊ができたら障子の紙をはがしますが、ぬらす前にハタキでホコリをよく落としておきましょう。あとで掃除する手間が省けます。

 ホコリを落としたら水を含ませたスポンジか雑巾で、障子紙をびしょびしょになるまで湿らせます。5~10分ほど置くと糊がふやけて、端から面白いようにスルスルッとはがれます。化学糊が使われている場合は、もっとたっぷり水をつけて時間も長く取るといいでしょう。化学糊は接着力が強力で、ムリにはがすと桟の木目が紙にくっついてはがれてしまうこともあるので、ゆっくり丁寧にはがしてください。料理用スクレイパー(ゴムベラ)などを使うのもいいでしょう。

 紙がはがれたら、ホコリや余分な水分をふき取り、きれいになったところへ糊を付けて行きます。このとき幅の広い刷毛のほうが手早く塗れますから、障子張り用に1つあると便利です。

★たっぷりぬらして一段ずつ

 紙を貼るときは、イラストのように桟一段ずつロールを転がして貼っていきます。桟の形がぬれて浮き出ているようであればちゃんとくっつきますが、桟の形が出ていないと紙がはがれてきますので、そこだけ注意してください。桟の形が浮き出て見えるくらい水分の多い糊を使うので、紙が伸びてちょっとたるみます。これがまたいいんですね。乾いたらピンと張りますから。

 障子の張り替えの前に、お子さんに破かせてあげるという話をよく聞きます。でも、穴の開いていない障子のほうが一気にスルスルとはがれますから、やっぱり破らせないほうがいいと思います。とにかく、あとがラクチンですからね!

 障子を張り替えると、部屋の空気も光もすがすがしく感じます。真っ白な障子紙になると、日ごろズボラな私も、なんとなくしっかりしよう、という気になりますから。さあ、今年は5年ぶりに障子の張替えをしよう! 穴が開いているところに貼っていたガムテープも、今年ははがします!

2010年12月02日
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by akaboshi-ryuu-ego | 2014-07-08 00:00 | もったいない・昔の知恵

ウチでも外でも大活躍の日本てぬぐい

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 日本手ぬぐいが人気です。昔ながらの和の模様が逆にポップで新鮮に映るせいか、若い人に人気だそうです。

 薄くて軽くてすぐ乾くので、うちでは台所の食器拭き用に何枚かあります。お風呂用にもまた数枚。外出時にはハンカチより広くて汗をよく吸うので、汗っかきな夫用にまた数枚。私は和風のかわいい柄手ぬぐいを半襟として使ったりもします。これも汗をよくすってくれるので快適なんですよ。

 ところで、手ぬぐいは両端が切りっぱなしになっています。洗濯すると端がほつれて繊維がズルズル出てきて、なんだかかっこ悪いと思っていました。タオルは両端が縫ってあるのに、なぜ手ぬぐいは縫ってないんだろう? 手抜き? なんて、失礼なことも考えたりしましたが、実は「切りっぱなし」は、乾きやすくするための工夫なんです。

 端が縫ってあると厚みが出て、その部分が乾きにくくなります。縫ってないと繊維が下に垂れ下がり、その繊維(縦糸)を伝って水が落ちていくので乾きやすくなるのです。もともと手ぬぐいは「さらし木綿」という薄手の布で作られていますから、厚手のタオルより断然乾きやすいのですが、そこからさらに乾きやすさにこだわるのは、日本がものすごく湿度の高い国だから。

 湿度が高いと物がカビやすい、腐りやすい、臭いが出やすい、という困ったことがおきます。そんな中、清潔を保ち、カビや腐れを出来るだけ予防するためには、とにかく濡れたものを一刻も早く乾くよう工夫すること、これが大事! と、昔の日本人は考えたのでしょう。

★「フリンジ作戦」でズルズル防止

 うちは手ぬぐいを台所用の食器拭きにも使いますが、昔はどこの家でも台所用ふきんはさらし木綿の切りっぱなしでした。洗濯したあとのものはやっぱり繊維がズルズル出ていましたね。子どものころはそれがイヤで、端が縫ってある厚手のワッフル地のキッチンタオルに憧れたものです。

 でも、大人になった今はすぐ乾くさらし木綿のふきんや手ぬぐいのほうが便利だなあと思います。たとえ使う枚数が増えたとしても、薄手のふきんのほうが、洗って干したときに乾きが断然早いんです。乾きが早いと臭いも出にくいし、薄手だとシミも取れやすく、清潔感があります。もちろん、端は縫わず、切りっぱなしで使うといいですね。

 端を縫わない方が乾きやすいのはわかったけれど、繊維がズルズル出てきてかっこ悪いのはどうにかしたい、と思う方も多いことでしょう。私も昔はあのズルズルがイヤで、出てくるたびに切っていたのですが、最近いい技を覚えました。

 それは、最初に端をほどいてフリンジ状にしておく、という技です。「技」と言うのはおこがましいのですが、爪楊枝かなにかで横糸を引っ張りだしてほどくんです。この作業がまた無心になれて楽しくて、うちにある手ぬぐいやさらし木綿のふきん、全部ほどきました。そうすると、洗濯機で洗濯しても長い糸がズルズル出てこなくなりましたよ!

 手ぬぐいをお使いの方、ぜひ端をほどいてフリンジにしてみてください。縫うより簡単ですから。

2010年07月22日

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by akaboshi-ryuu-ego | 2014-06-19 00:47 | もったいない・昔の知恵

「おまけ」をもらうのはもったいない!?

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 いろんな物を買うと、おまけが付いてくることがあります。化粧品5000円以上お買い上げの方にはこのポーチを差し上げます、とか。私はそれをもらわなくなって、もう20年近くになります。

 きっかけは引き出しの整理でした。ドレッサーの引き出しには、化粧品の試供品がいくつも入っていました。何年前にもらったのかわからないほど古いクリームや口紅の試供品。シャンプー&リンスの小さなパッグ、おまけでもらったポーチなど。これを整理するのがとても大変だったのです。

 化粧品の試供品はプラスチックとアルミの複合素材の容器に入っていたり、中身も液体だったりで、「これは燃えるゴミなのか、燃えないゴミなのか?」と迷うようなものばかり。

 どうしたかというと、クリーム、化粧水類は全部使い切ったのです。ものすごく古いものを顔に使うのはさすがにイヤだったので、かかとに塗ったり肘に塗ったりして使い切ったのです。なんと半年以上かかりました。ほかにも、シャンプーはトイレ掃除に使ったし、口紅などは中身をえぐり出して燃えるゴミ、容器は市の基準で燃えないゴミだったり燃えるゴミだったりと、調べてから出しました。バッグやポーチ類は、欲しい人にあげましたが、欲しがる人もそんなに多くはないんですよね。どうしても引き取り手のないポーチは、ばらして布地は燃えるゴミに、金具は金属類を出す日にと、分けて出しました。いや、もう、本当に大変でした。

★モノを減らしてすっきり暮らす

 そんな大変なことを経験したので、私はもう、必要のないおまけはもらわない、と決めたのです。だって、ミニサイズの化粧品も使用期限内に使い切ることはないと、今までの経験からわかっています。化粧ポーチは今持っているもので十分だし、傘も持っているし、バッグも持っているし。

 化粧品のおまけをもらわないという話をすると、たいてい「何でもらわないの? もったいないじゃん?」と言われます。でも、不必要なモノをもらうと、それを家の中に保管しなければなりません。私はその場所がもったいないと思うのです。そして、結局、モノはゴミになり、処分しなければならなくなります。その手間や時間ももったいないのです。

 家の中のモノを減らすこと。これは生活がシンプルになり、掃除もラクだし、ゴミも減ります。モノがあふれている生活は、決して楽ではありません。整理整頓に時間がかかるし、どこに何があるのか常に探さないといけない。それは時間がもったいない!

 必要なものだけを吟味して持つ。こういう生活だとゴミも出ないし、すっきり暮らせると思います。

 さあ、みなさん、頑張りましょう! 生活をすっきりさせることは、ゴミを減らす第一歩なんですよ!

2010年04月01日

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by akaboshi-ryuu-ego | 2014-06-03 00:41 | もったいない・昔の知恵

目からウロコの傘袋

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 先日、横浜市港南区でエコの講演をしてきました。そのとき、スタッフの方から素晴らしいプレゼントをいただきました。

 忘れ物や落とし物の傘で作った「傘入れ」なんです! 傘の布を使ったエコバッグというのはよく聞きますが、傘入れとは珍しいですよね。

 講演の日は雪混じりの雨の降る寒い日でした。会場の入り口には傘入れのポリ袋が用意してあり、皆さん、それに傘を入れていました。今はデパートやファミレス、市役所など人が多く集まる場所の入り口にはたいてい置いてありますよね。傘の水滴が床に落ちないし、とても便利です。でも、たいていは1回使ったら廃棄されることが多いのではないでしょうか。私は使用済み傘袋を何度か使いまわしたりしていましたが、すぐ穴が開くし、やっぱり1回しか使えないのかもしれません。

 何だかもったいないなあと思っていたところに、この「傘布で作った傘袋」の登場です。いや、一目見て、目からウロコが落ちました。素晴らしい逆転の発想ですね!

★“もったいない”が便利を生む

 傘の布は防水性、撥水性が高いのでぬれても大丈夫。ぬれた傘を入れても水がにじみ出てこないし、丈夫なので何度も使えます。

 作り方は意外に簡単。イラストを参照してください。傘の骨からはずした布を2枚使います。2枚を真ん中でつないで細長くし、二つ折りにし脇を縫い合わせるだけです。特筆すべきはこの形。上を広く、真ん中から下は細く作ってあります。これで傘を入れやすく、真ん中が細いので傘を持っても袋が抜け落ちません。

 横浜市港南区の15の地区から1人ずつ集まって作られた「さわやかスタッフ」というボランティア団体の方が、何度も試行錯誤しながら作った形です。本当に使いやすく、便利な傘袋が出来ました。

 ぬれた傘が邪魔になるのは、建物に入るときだけではありません。電車やバスに乗るときも周りの乗客に気を使いますよね。さわやかスタッフの方たちは、みんなでこの傘袋を広めようとしています。作り方は簡単ですし、傘の柄に結び付けておけばいつでも使えます。家に帰ってきたら吊るしておけばすぐ乾きます。何度も繰り返し使えます。何より材料が壊れた傘、捨てられた傘、忘れ物の傘なんです。

 もったいない精神に裏打ちされた傘袋、ぜひ全国に広めましょう!

2010年03月11日

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by akaboshi-ryuu-ego | 2014-05-31 00:34 | もったいない・昔の知恵

樟脳で衣類を守り、山を生かす

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 前回、セーター類の洗濯の方法を書きましたが、今回は虫に食われにくい保存方法です。

 洗濯後、干すところから虫食い対策は始まっています。できれば外に干さず、家の中に干しましょう。衣類に穴を開ける虫は、イガやコイガの幼虫と、カツオブシムシの幼虫です。成虫が卵を産みつけ、卵がかえって幼虫になり、衣類を食べてしまうのですから、蛾(ガ)に見つけられないよう、家の中に干すのがいいんですね。もともとウールやシルクなどのたんぱく質系の繊維は陰干しが基本ですから、理にかなってますよね!

 しっかり乾いたら、タンスや衣装ケースや衣類用密閉袋に仕舞います。そのとき防虫剤を入れるのですが、私のお薦めは天然樟脳(しょうのう)です。

 樟脳とは何か。ちょっと調べてみました。

 楠(クスノキ)はもともと「樟」と書いたのだそうです。また、「脳」には草木の芯という意味があります。つまり、樟脳とはクスノキの芯から取った天然成分のことなのです。

 この成分は、昔から防虫剤として使われてきました。匂いは好き好きですが、でも風に当てればすぐ飛んでしまうものです。タンスや衣装ケースから出したあと、半日ほど陰干しすれば大丈夫。

★山の資源を上手に使う

 私が持っている樟脳は、10グラムずつ小さな布の袋に入ったものです。これを、タンスの引き出しに1~2個入れて使います。樟脳から出る気体は比重が重いので上から下へ降りていきます。衣類の下に置くのではなく、上に置きますが、衣類に直接くっつかないよう紙を1枚置くといいでしょう。布の小袋に入っているとはいえ、特に着物の場合は高価なものが多いですし、着物に直接触れないようにしてください。また、合成皮革やビニールなどは変質する怖れがありますから、同じ箱に入れないでください。

 それから、これは防虫剤の基本中の基本ですが、同じ箱には必ず一種類しか入れないこと。他の防虫剤(ナフタリンなど)と併用すると、衣類を変色させる怖れがあります。

 今は一年中虫食いの危険があります。イガとコイガの幼虫は初夏から秋に活動し、カツオブシムシは夏から翌年の春にかけて活動するのだそうです。防虫剤は香りがなくなったら終わりですから、ときどき点検して、新しいものを入れてください。3か月~半年に一回程度が目安です。

 クスノキの樟脳は、生産地が福岡と宮崎だそうです。日本中に森林が広がっているのに、その生産地は年々減少しているそうです。天然樟脳のことをもっと広く知ってもらいたいと思います。

 防虫剤として使われることによってクスノキの需要が増せば、山に人が入り、手入れがなされ、山が生き返ります。山の荒廃が言われて久しいですが、山の資源を人間が上手に使うのは、国土を保全する上でも大切なことです。山の恵みをもっともっと多くの人が使うようになってもらいたい。みなさん、ぜひクスノキの樟脳を使ってみてください。大切な衣類を守ることが、日本の山を守ることにもつながるなんて、一石二鳥のいい話だと思いませんか?

2010年03月04日

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by akaboshi-ryuu-ego | 2014-05-30 00:31 | もったいない・昔の知恵


漫画家・エコロジストの赤星たみこが贈るラクチンエコ


by akaboshi-ryuu-ego

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