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夏にピッタリ、スイカの煮物

夏にピッタリ、スイカの煮物_f0322969_10394666.jpg以前、スイカの皮のカレーを紹介しました(「こちら」をご覧ください)。「スイカレー」と名付けていろんな人にお出ししましたが、みなさんスイカが入っていることに気付かず、でも「コクがあるね!」「まろやかだ!」とご好評いただいています。

 スイカでカレーというと意外性があって受けるし、美味しいし、すごくいい料理なんですが、実はスイカの皮は煮物にするのが一番好きです。スイカを買ってきたらすぐに皮で煮物を作るので、赤い実の方が余るくらいですが、余ったら余ったでシャーベットにするので大丈夫。

 さて、作り方をご紹介しましょう。

 まず、スイカを適当に切って実を食べましょう。皮がたくさん出ます。普通はそれを捨ててしまうわけですが、ああなんてもったいない! この皮が美味しいんです!

 スイカの皮の一番外側の硬い部分だけは、包丁でもピーラーでもいいので薄く剥いてください。カレーなら入っていてもさほど気になりませんが、煮物にするにはちょっと香りがきつすぎるのです。捨てる部分はそれだけ。

 食べ終わったスイカの白い皮には、赤い実も多少付いていますが、これはそのままでOK。赤い実が少し付いているくらいの方が爽やかな甘みが出ます。ひとつ注意してもらいたいのは、歯型が付いていると見た目が悪いので、スプーンを使って食べると、煮物にしたときにきれいです。

★美味しい割合“1・2・3”

 スイカの皮を食べやすい大きさに切り、鍋に入れます。あとは油揚げや椎茸など、普段と同じ煮物の食材を入れて、醤油や砂糖で味をつけて煮るだけです。今回、うちではぬるま湯で戻した高野豆腐を入れました。写真を見てください。赤い部分が少し残っています。でも歯型は付いていませんからね!

 今回の味付けは、酒、みりん、醤油、砂糖、ダシ汁でつけましたが、うちで作る料理の基本的な味付けは、酒:みりん:醤油がほぼ1:2:3、これに砂糖少々、という割合です。酒が大さじ1なら、みりんは大さじ2、醤油が大さじ3です。砂糖はご家庭によって甘口が好き、甘くない味が好きといろいろですから、適当に自分流の味にするといいと思います。あとは干し椎茸や鰹節や昆布でとったダシ汁と合わせて煮るのですが、ダシをとるのが面倒なときはうまみ調味料+水でも大丈夫。

 材料を鍋に入れて、調味料+ダシ汁を加え、柔らかくなるまで煮たらできあがり。今回は高野豆腐だけでしたが、これに椎茸や油揚げ、ひじきなどを組み合わせてもとても美味しくいただけます。シンプルに作って、食べる直前にごま油と一味唐辛子をかけてもいいですね! ほとんど冬瓜で作る煮物と変らない手順だと思いますが、うちでは冬瓜よりも歯ごたえがいいので好評です。

 このスイカの皮、白い部分はほとんどが水分だと思っていましたが、いえいえ、ミネラルや食物繊維が豊富です。体の熱を取る作用もあり、真夏にぴったりの食材です。今年の夏は冷房を控えるお宅も多いことでしょうから、スイカを食べて涼しくすごしてくださいね。

2011年07月28日
by akaboshi-ryuu-ego | 2014-08-09 00:00 | エコクッキング


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