エコカー、批判が改良の種に

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エコカーが売れているというニュースを見ると、隔世の感があります。次に買うなら私もエコカーだと思いますし、その話をしても周りから反対の声や懐疑的な声は上がりません。時代は変りましたね!

 1993年の話ですが、友人の漫画家が車雑誌の取材で東京モーターショーへ行き、こんな感想を話してくれました。

 「今年はエコカーが出ていて、地味だったんですよー。編集の人もつまらないって言ってましたよ」

 1993年は私が引越しをした年なので強烈に覚えています。初めてエコ関連の本を出したのもその年。しかも悲しいほど売れなかったから、さらに強く記憶に刻まれています。

 あれから20年近く経ちました。その間、ずっと不景気の波をかぶっていた日本の若者は、「省エネはいいことだ」「エコは推進すべき」という言葉を聞いて育っています。昭和の時代の若者とは車に対する思い入れがまったく違うようです。エコ全般に関しても考え方がずいぶん変りました。

★かっこよさは“速さ”より“エコ”

 10年ほど前だったでしょうか、「次に車を買うときはエコカーにしたい」とコラムに書いたとき、すぐに批判のお手紙がきました。「ええっ、なんで批判が?」と驚きませんか? 当時は「エコカーなどの新しい車を買うより、今乗っている車に丁寧に乗ることの方が大事だ」「オートマ車よりマニュアル車の方が燃費は良い。エコカーはムダだ」というような批判をする人が多かったのです。そういう批判があったからこそ、エコカーの開発者もエネルギー効率をどんどん高めていったのでしょうし、技術革新も進んだのでしょう。

 また、以前は「環境にいいと言われていても、本当にそうかどうかはわからない。そのデータは正しいのかどうか検証しろ」というような批判も多かったのですが、今は「本当に正しいのかどうか」を議論するのではなく、「エコにいいものならどんどん使いましょう」という考えの人が増えてきています。何の検証もせず、ただ「エコだから」という理由でやみくもに受け入れるのはよくありませんが、それだけ切羽詰ってきているのでしょう。

 エコカーはニュースでも取り上げられる回数が増え、信頼性が高まりました。昔の若者は「速い車イコールかっこいい」と感じていたものですが、若い世代は「エコカーがかっこいい」というふうに、価値観が移行しています。

 景気がいいときでも省エネはすべきことですが、この不景気でエコが推進されるのは、悪いことではない……と思います。

2011年01月13日
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by akaboshi-ryuu-ego | 2014-07-13 00:00 | エコ全般


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