食べ残しを減らす“7掛けの法則”

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年末年始はパーティの多い時期です。この時期、他人のことなど考えないエゴイストの私でもちょっと心を痛めるのが、食べ残しの食料です。

 ホテルのパーティ会場で手付かずのまま残された料理の数々……。お酒だけちょっと飲んで、結局、外の居酒屋の二次会に行く人々。居酒屋でも料理を大量に注文し、余らせて出てくる……。これを見ていると、「どんだけ無駄なことしているんだ、野菜や肉の生産者の方たちがかわいそうだ」なんて思えてきます。普段、あまり他人や地球のことを考えない私ですら、この時期はそう思うのです。

 ふと、子供の頃を振り返ると、野菜も果物も、昔は旬のものを食べていました。冬にトマトを食べるようになったのは一体いつ頃からだったでしょう? キュウリもナスもキャベツも白菜もイチゴも大根も、一年中あります。「イチゴって、クリスマスケーキにのっているから、12月が旬なんでしょ?」と友達に言われたときには、びっくりしました。私が子供の頃は5月になると店先にイチゴが並び、自分の誕生月なので本当に嬉しい気持ちになったものです。それに練乳をかけて食べるときのワクワク感!

 そういう「旬のものを食べるワクワク感」が、最近はあまりありません。なんだかもったいないと思います。ハウス栽培の野菜は、露地モノ野菜より多くのエネルギーを使って栽培されています。一年中おいしい野菜が食べられるのはありがたいことですが、それを残してしまっては元も子もありません。せっかく作ってもらったハウス野菜、残さず食べないともったいない。

★牛肉1キロには穀物7キロが必要

 それから、肉も残すと非常にもったいないんです。高いから、というだけでなく。鶏肉1キロを生産するのには2キロ、豚肉1キロには4キロ、牛肉1キロには7キロの穀物が必要だそうです。せっかく穀物をたくさん使って生産した肉、これを残すのは本当にもったいないと思いませんか?

 それだけ穀物を使って生産する肉は、「食べるのをやめろ、そうすれば飢餓に悩む地域へ穀物が分配されるのだ」と言う人もいます。確かに、世界中で飢餓に苦しむ人たちは9億人だそうで、逆に肥満の人は16億人もいるのだそうです。肥満になってしまうほど余分に食べず、飢餓国にうまく配分できればいいのですが、それを今すぐできるわけでもなく……。私たちは何をどうすればいいのでしょうか。

 少なくとも私たちに今すぐやれることは、食品廃棄物を出さないよう、注文しすぎない、そして作りすぎないこと。

 農林水産省の2004年の統計によると、食品産業からの食品廃棄物は約1100万トン/年。一般家庭からの調理くず、食べ残し等は約1000万トン/年だそうです。事業系の一般廃棄物が600万トンとのことで、家庭から出る食べ残しの多さに驚きました(注:食品産業から出る食品廃棄物は、約半分が再生利用されています)。

 「食べ残しを出さないこと」、これを今年の忘年会と来年の新年会には実施しようと思います。数年前から自宅で人を呼んで宴会をするときは、人数の7掛け程度の分量を作るようにしています。お店でも人数の7掛けくらいを心がけると、食べ残しが少し減るのではないかと思います。7掛けの法則で気持ちよく宴会してくださいね。

2010年12月16日
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by akaboshi-ryuu-ego | 2014-07-10 00:00 | もったいない・昔の知恵


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