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木製品・竹製品のカビ予防

木製品や竹製品を使うことは、見た目にオシャレなだけでなく、森や竹林の手入れにもなって、巡り巡って私たちの生活環境を良くすることにつながります。森の保水効果も、手入れがなされていればこそです。

  竹の地下茎は地盤を強くすると言われていましたが、これもほどほどの竹が生えている場所であって、あまりにも竹が密集すると、かえってもろくなるのだそう です。竹が生えすぎて困っている地域は今、日本中にあると聞きました。昔は竹製品が生活の中にたくさんありましたが、プラスチックに押されて激減していま す。かびる、黒ずむ、使いにくい、というのがその主な理由のようです。木製品・竹製品のカビ予防_f0322969_22071502.jpg 

 プラスチックは確かに一見カビが生えないように見えますが、あれも実はカビるんですよ。どんなものも、水と温度と多少の栄養があればカビは発生します。何事も万能とは言えません。

 さて、カビを防ぐには、カビが生える3つの要素のいくつかを断ってあげればいいのです。3つの要素とは、温度、水、栄養。まずは、温度。でも、実は冷蔵庫の中でもカビは発生するし、カビの胞子もいます。カビが生えないぐらい低かったり高かったりする「温度」は素人には手出しができません。食べ物くらいなら冷蔵庫に入れて数日は管理できますが、カゴなどの生活用品を冷蔵庫に入れて保管なんて、現実的ではありませんよね。

★水と栄養を断つ!

 となると、あとは水と栄養を断つことです。栄養を断つのは、洗うだけでOK。水を断つのは、なにもカラッカラに乾燥させろというわけではなく、水滴がたれない程度に拭くこと。これだけです。

 うちのまな板や竹のカゴ類は、最低でも5年、長いものでは30年近く使っています。それでもカビていないのは、とにかく拭いたから、です。

 拭くためには布巾がたくさんあると便利です。うちは雑巾や布巾が他の家より多いような気がします。台所の引き出し2つにぎっしり入っています。

 そして布巾をいつもきれいに使うには、干す場所がたっぷりあること、これが重要です。濡れた布巾や台拭きをそのままテーブルの上に置いておくと臭くなるし、そんなものではまな板やカゴを拭く気には到底なりません。

 うちではちょっと使った布巾は必ず広げて干します。一日の終わりには洗って干しますが、一回ちょっと使っただけならすぐ干しておきます。写真のように、うちでは布巾をちょっと干す場所をたくさん作りました。台所のドアの内側に吸盤で付けるタオルかけをつけたのはとても便利。台所収納の扉全部につけたいところですが、見た目を考えて(イヤ、今でも見た目はちょっとアレですが……)やめています。

 風が吹けば桶屋がもうかる、ではありませんが、台所に布巾かけをたくさん作ることで竹製品、木製品を拭きやすくなり、使う人が増えて、そうしたら森の手入れがなされるようになって、環境がよくなる……。あながち冗談ではないんですよ。私はけっこう本気で思っています。

2010年08月26日

by akaboshi-ryuu-ego | 2014-06-24 00:06


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