洗濯機もライフスタイルに合わせて選ぶ
私も今までいろいろな洗濯機を使ってきましたが、節水面では二槽式がダントツです。これは一度使った洗濯液やすすぎの水を使いまわしできることが大きな節水要因です。しかし、それも手間がかかります。いちいち洗濯槽から衣類を脱水槽に移したり、脱水槽から洗濯槽へ戻すのは確かに面倒です。洗い物や掃除をしている間にちょこっと行けばいいことですが、その手間は、家にいる時間が短い人にとっては難しいでしょう。
全自動洗濯機は、たとえばお子さんを幼稚園に送りに行っている間に洗濯をすませたいという人にはとても便利です。また、私の友人は3階建ての二世帯住宅に住んでいて、洗濯機が3階にあります。そうするといちいち階段を上って洗濯機の前に行くことはとても大変なのです。「50歳を過ぎたころにはひざが痛くて階段上るのがいやになって、だから全自動にしたの。便利でよかったわ」と言っていました。
生活のスタイル、家の構造、家族構成などで洗濯機の便利度は変わってきます。何がなんでも二槽式、とは思いません。自分にとってどれが便利か、よく考えて洗濯機を選ぶといいでしょう。
★石けん洗濯には二槽式かドラム式!
私は合成洗剤ではなく、石けんの使い方を書いた本も出しています。「石けん洗濯に向いている洗濯機はどれですか?」という質問をよく受けますが、私はいつも二槽式かドラム式をお勧めしています。
二槽式は洗浄力と節水面ではパーフェクトだと思っていますが、生活スタイルによっては不便な面もあります。ドラム式は、特にお湯が使えるタイプだと、洗浄力はバッチリですし、洗濯機を離れてまかせっきりにしても大丈夫。「洗濯機を離れられる」という面では縦型全自動も同じですが、縦型全自動だと石けんをよく溶かすという工程が必要です。
ドラム式は、ドラムの中に衣類と石けん(必ず炭酸塩配合のものを選ぶこと!)を入れてスイッチを入れるだけでOKです。以前の国産ドラム式には“泡消し機能”というものがついていて、せっかくの泡を消してしまったのですが、最近のものは大丈夫だそうです。これはもう石けん愛好者に朗報ですね!
最後に、二槽式の「槽」の字について。よく二層式と間違う方が多いのですが、「層」の字は「地層」とか「年齢層」とか、何かが重なっている様子を表しています。槽は、「洗濯槽」「浄化槽」「水槽」など、深いものを表します。浄化槽や水槽は誰も間違わないのに、二槽式洗濯機は二層式と間違う、というのは、音が同じなので間違いやすいことと、二槽式洗濯機を見たことのない人が増えている証拠だなぁ、なんて思っています。
2010年06月17日
by akaboshi-ryuu-ego
| 2014-06-14 00:30
| 洗濯・石けん
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