土に還るエコな包装材

f0322969_19495679.jpg 経木(きょうぎ)って知ってますか? 杉やヒノキを薄く削って作った板なんですが、板というより紙みたいに薄く削ってあります。大和時代(4~6世紀頃)から使われていたそうで、当時は経文を書き込んだりして、紙の代わりに使われていました。

私は包装材としてしか知らなかったので、「なぜこれを経木って言うんだろう?」と不思議だったんですが、そういう歴史があったんですねえ。

 そう、私が子供の頃は、経木で肉や魚を包んだり、おむすびを包んだりしていました。でも、ビニールやポリエチレンの袋が出回り始めると、すっかり見かけなくなり、いつの間にか私の生活から消えてしまいました。

 ところが、数年前、あるエコ展に行った時、経木が売られているではありませんか! なんと、ここ数年は、通気性があること、ヒノキの成分に抗菌作用があることなどから、包装材として見直されてきたのだそうです。これは懐かしいと、すぐに3束ほど買いました。

★ひと味違う、経木包みのおむすび

 うちでの使い方で一番多いのは、お弁当に持っていくおむすびを包むこと。ちょっとしたおかずもこれで包んだり、お弁当箱の中の仕切りにも使えます。

 あとは蒸し物をするとき、蒸し器の網の上に敷くこともあります。

 揚げ物や、油が滴るような秋刀魚などは、お皿に経木を敷いた上に乗せると、お皿が汚れにくく、洗い物がラクになります。油がべとべとついた経木は、燃えるごみとして出しても処理がラクです。うちではコンポストにポイと入れるので、燃えるごみにすらならないという優れものです。繊維質なので分解するまでに時間がかかりますが、それでも1~2週間後にはコンポストの中でちゃんと粉々になっています。

 経木が見直されてきた背景には、通気性、抗菌性だけでなく、使用後の焼却処理がラク、堆肥化もできて環境に優しい、ということがあります。が、私が経木をまた使い始めたのは、そういう「環境にいいから」という理由ではありません。

 経木で包むと、おむすびがおいしそうに見えるんです! 

 実際、通気性がいいのでべたつかず、ラップやアルミホイルで包むよりおいしくなりますが、それよりなにより、周りの人たちが「あら、かっこいい!」と言ってくれるのが嬉しいんです。経木はそれ一枚だけだと破れてしまう怖れがあるので、おむすびを包んだら、それをさらに新聞紙で包んで持って行きます。これがまた「渋い!」と好評なんですよ。

 経木よりも竹の皮のほうが、厚みがあるし、使い勝手もいいのですが、なかなか手に入らないのが難点です。経木のほうが最近、お店で売っているのを見かけますから、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか?

 端を細く裂いて、紐にして、それで結ぶのがまた粋です。輪ゴムで留めてもいいんですが、それよりなんだかおしゃれな気がします。

2009年08月20日

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by akaboshi-ryuu-ego | 2014-05-03 00:49 | もったいない・昔の知恵


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